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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2022年1月4日(火)

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知事記者会見

2022年1月4日(火)


知事発表(今年の抱負)
一般質問(自民党との関係、デジタル田園都市構想)
一般質問(自民党との関係、選挙、年末年始の過ごし方)
一般質問(自民党との関係、選挙、年末年始の過ごし方、新型コロナウイルス感染症関連)
一般質問(浜岡原子力発電所、リニア中央新幹線)
一般質問(リニア中央新幹線、政治姿勢)

知事発表(今年の抱負)

(知事)

皆様、あけましておめでとうございます。年末から年始にかけて、日本海側、大雪、降雪でございますけれども、静岡県は晴天に恵まれまして、富士山が本当に美しい、穏やかな新年の幕開けを見る事ができまして、本当に良かったと思っております。今年は、昨年来というか、静岡県の基本政策でございますが、危機管理を徹底するということを、まず申し上げたく存じます。ちょうど昨日をもって、熱海土石流の災害から半年が経過いたしました。二度とああしたことがあってはならないということでございます。また、一昨年来のコロナ禍。今は変異株オミクロンが静岡県下でも、昨日段階で8例報告されておりまして、これは他地域において広まる傾向がございます。この両方をにらみながら、危機管理体制を徹底して参りたいと。まずは静岡県は防災に関しましては、防災先進県としての、自他ともに許す認識を持っておりますけれども、盛土は虚を突かれた形になりまして。二度とこうした惨事が起きないように、3月末までに、できれば、この2月の本議会(正しくは、「定例会」)におきまして、条例を制定し、そして7月1日。3月末にこれができますと、4月から3ヶ月間は周知期間になります。4月、5月、6月。どうした条例かということを皆様方に知っていただきまして、7月1日からこれを施行すると。7月3日の1周忌のときには御霊に対しまして、「こういうふうにいたしました。」ということを報告申し上げたいというふうに思っているところであります。それから防疫体制に関しましては、何しろ検査と、それから、もし感染した場合には医療提供体制が充実してなくてはならないということでございますが、この医療提供体制に関しましては、第5波の経験がございますので、それに勝る形での準備を整えるということでございます。特にこの当初予算におきましては、できれば、静岡県が防疫先進県といわれるように、検査体制の充実を図るということで、感染症専門の施設を作る方向に一歩進めたいというふうに思っているところでございます。それから、昨年を受けての今年ということでございますけれども、昨年は本当にいいニュースもございました。それは、オリンピック・パラリンピックにおきまして、静岡県ゆかりの選手たちが、オリンピックでは5人、パラリンピックでは4人の方が金メダルをですね、獲得するという快挙を成し遂げられました。銀メダルや銅メダル、さらに、入賞者を含めますと、もう30人という、すごいアスリートを生むということでございますので、スポーツ王国、スポーツの聖地、これを目指して行きたいと。箱根路を走る大学マラソン(正しくは、「大学駅伝」)というのは、昨日、青山が見事に優勝いたしまして、首位を奪還いたしましたけれども、去年で9回目を数えます、富士山を走る女子大学駅伝ですね。これも本県ゆかりの選手が活躍するようになりまして、今年は10回目ということにもなりまして、箱根駅伝と並ぶ年末の風物詩にもしたいというふうに思っておりますけれども。こうしたことも含めまして、スポーツ王国、スポーツの聖地化というものを形にするために、スポーツコミッションを、今年中に立ち上げまして、オリンピックにおけるアーツカウンシルと並んで、文化芸術、スポーツの花の大きく開花する、そういう地域をつくっていきたいというふうに思っております。厳しいこの冬、豪雪地帯の状況を見ますと、気の毒でならないぐらいでありますけれども、こちらは富士山は雪をかぶって美しいと。で、かつ美味しいイチゴや、あるいはみかんほか、地元の農産物や、あるいは海の幸を楽しむことができるということでございますので、まさに健康というものと、スポーツというのは非常に結びついていると。心身ともに元気でなくちゃいかんということでですね、文化芸術と、スポーツと、この両方をですね、アーツカウンシルと、スポーツコミッションで、この車の両輪として、このふじのくにを、もう、しっかりと、芸能、芸術、スポーツ。こうしたものが花咲く地域にしていきたいと。何といいましても、スポーツをしても芸術をしましても、一生懸命仕事をしますとお腹が減ります。ですから、自然の恵みを大事にするということを通してですね、食の都づくりを、さらにしっかり作り上げていきたいと思っております。まあ、県下、広いようで狭いわけです。日本国から見ると、まあ非常に狭いことになりますけれども、静岡県だけ見ていると、非常に多様ですので、西から東、南から北、それぞれ違います。そうした中で食材が、何しろ日本一多いということでございますので、それぞれの地域の食材を楽しみに行くということができるということでですね、言い換えると、観光ができるということであります。域内観光も捨てたものではないと。域外に行くことも楽しいですけれども、域内観光も捨てたもんじゃないと。楽しいのはやはり美しい景色、おいしい食べ物、家族や友人との語らいであり、また、そこにおける地元の人たちとの出会いであります。こうした食の文化と観光が一体になるような、まあ何て言いますか、食文化のことは横文字でガストロノミーというようなことを最近、日本の方も使われるということであります。そして、観光の方はツーリズムというのはもう日常使われますので、ガストロノミーツーリズムのですね、域内におけるモデル化をやりたいなと。これはバイ・シズオカの具体的な中身でありますね。これは今や、お隣の山梨県さん、さらに、その北側の長野県さん、そして今、雪の中にある新潟県さんと。その新潟から長野、山梨、静岡とですね。美しいスーパーランドスケープと言われるようなところであります。この地域に、バイ・ふじのくに、バイ・山の洲というふうにして、ガストロノミーツーリズムとかですね。あるいはツーリズムとしては、自動車で行くのもよし、あるいは、それぞれのローカルの電車をですね、活用してその地域の風物を楽しむのもよし、あるいは、今では、マイカーの時代ですから、車で行くのもよしと。さらにですね、自転車でも楽しめるということでですね、様々な交流を道路や電車を使いながら、ガストロノミーツーリズムっていうのをですね、このバイ・山の洲というところで作り上げていきたいなと思っているところでもございます。そうした中で、大きくはやはり、日本の国を今、大きく変えねばならんという時代です。まあ、これは外在的にはコロナ禍によって、変えざるを得ないと。働き方改革は、かつての合言葉でございましたけれども、今、働き方を変えざるを得ないと。生き方を変えざるを得ないということでございまして。これがデジタル田園都市国家という、そういうコンセプトに凝集しているのではないかと、いうふうに思います。田園都市、それの理想がですね。私は山の洲にあるのではないかというふうに思います。で、そうしたことを、傍証するかのように、2020年の移住希望地の日本一になったのが静岡県であり、第2位がお隣の山梨県、第3位が長野県でありました。この山の洲が、多くの方たちにとって、住んでよし、訪れてよしのところに今なるというですね、そういう動きを見ることができます。そこで、これを、この政府の政策、成長戦略の第二に挙げられております。第一は、いわゆるイノベーションに10兆円を出すということでございますけれども、第二に挙げられているデジタル田園都市国家構想。ここに4.4兆円をこの当てるというように、政府の方でお決めになりましたので、これにぜひ関与する形で、目下のところは都市レベルでですね、スーパーシティを作るということで動いているようですけれども、デジタルを使うだけでなくて、何と言いましても、この美しい自然、豊かな自然の中で、美味しいものを食べ、綺麗な景色を見、そして幸せに暮らすということが大切でございまして。そういうイメージをですね、明確にする具体的な事例として、静岡、山梨、長野、あるいは新潟も一緒になってですね、ここでデジタル田園都市の理想郷を作っていこうではないかと。これをですね、山の洲の中央4県の皆様方に共通の認識に持っていただこうと思っているところでありますけれども、まずは足元から始めるということで、東京から一番近い東部、伊豆半島ですね。この地域、箱根を越えれば、あるいは熱海に入ればですね、これは、別世界であります。ですから、ここがリゾートと、医療と、福祉と、そしてまた様々な研究機関もございますので、研究というもののスーパー特区としてですね、政府の方に働きかけてまいりまして、それをですね、県境を超える形で。山梨県や長野県、さらには新潟県にまで広げていって、ポスト東京時代をこの地域で開こうではないかと。そういうですね、そういう運動にして行きたいというふうに思っているところでもございます。以上、今年の抱負の一端を申し述べた次第でございます。ありがとうございました。

(幹事社)

ありがとうございます。幹事社テレビ静岡です。あけましておめでとうございます。今、静岡県の目指す姿というのを語っていただきましたけれども、2022年、知事個人としての抱負、何かございますでしょうか?

(知事)

まあ、私の抱負は静岡県の抱負と一緒でございまして。やはり、この日本の歴史の中で大きな転換点を迎えているのではないかというふうに思います。明治維新のときに京都にあった皇居を、千代田城といいますか、江戸城にお移しになられて、権威と権力がこの場所において一体になるような形で、国の国力をですね、分散化させないでやってきたと。しかし、今は国土の分散化が不可欠になっていると。私は歴史を研究しながらですね、東京時代というのが、今一つのサイクルを終えつつあるなと思ってきました。まあ、その前は江戸時代、その前は室町、更に遡れば鎌倉、平安、奈良というふうに遡ることができますけれども。このように場所を移してきたわけですね。まあですから、私は昨年の全国知事会、しかも首相官邸で行われた全国知事会におきまして、東京が直下型の地震で、大きな被害を受けかねないと。また、今、40万人近い人たちが累計で感染されて、死者数も1番多いのが東京都民だということからですね、この危機管理の観点から首都機能を、既に報告書が出ている、那須野が原、阿武隈の方にですね、移すべきであるというふうに、訴えたこともございます。これは実は私自身の、これまでの勉強してきたことの流れであると同時に、今、静岡県を預かる身としてですね、ポスト東京時代を、静岡県の立場から言えば、静岡の時代とすると。あるいは、ふじのくにの時代にすると、あるいは、山の洲の時代にするということとも連動しているものでございまして、自らの抱負はそれ自体が県の抱負というものと一体になっております。

(幹事社)

ありがとうございます。昨年、辞職勧告決議が決議された際に、2022年を指して、来年は、生まれ変わったような人間になってみようと富士山に誓うというお話がございました。2022年になりましたけれども、生まれ変わることができましたでしょうか?

(知事)

はい。原点に戻りました。富士山真っ白でですね。まあ、いくつかの富士山から価値を引き出すことが出来ます。美しいので美しい地域を作っていこうと。調和しているので、平和な、この、人々が和するですね、そういう地域社会を作っていこうと。そしてまた春夏秋冬、姿が変わりますので、この四季を大切にしていこう。あるいは、富士山の光、富士山の水。富士山に当たる光ですね、日光の光と水がさまざまな恵みをもたらしてくれますので、まあそうした恵みをですね。大事にしていこうと。そしてまた富士山にいろんな漢字が充てられてきましたので、そうした漢字の意味するところ、地域性にしていこうと。こうしたことを、日本の理想郷ふじのくに(正しくは、「日本の理想ふじのくに」)という本にまとめたのが、確か知事になってすぐのことでありました。これは僕の原点であるということでですね、この原点に戻りまして、いつもいつも、どこでも公人であると。常時公人。また、いつも自らが道場にいるつもりで、仕事、県民の為にですね、尽くすということで、常在道場と。これをしっかり二つ、叩き込みまして、原点に立ってですね、今、そういう晴れ晴れとした気持ちで、皆様方にご挨拶をしているということでございます。

(幹事社)

ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社さんいかがでしょうか?




一般質問(自民党との関係、デジタル田園都市構想)

(記者)

NHKです。今年もよろしくお願いします。デジタル田園都市構想についてどのように進めていくかですが、知事、先程スーパー特区を政府に働きかけるとおっしゃいましたけれども、やはり政府与党、特に自民党の力添えも必要になってくると思います。知事、去年は参院補選の応援演説の中で、県内の自民党国会議員は、岸田政権から役に立たないと思われているというような厳しい言葉もおっしゃってましたけれども、それによる自民党の国会議員さんたちとのわだかまりは解消されたのか。協力してもらえるような体制が作れているのか、いかがでしょうか?

(知事)

そうですね。もう知事になりまして、今年で13年目になります。それ以前から、政治との関わりということで言いますれば、富国有徳論を著して、小渕さんから声をかけられて以来ですね、特に自民党の皆様方と絆を作り上げてきた、そういう実績があります。昨年の9月以降は選挙ということでですね、どうしても敵対関係になるというのが選挙でございますので。敵味方に分かれるというのがですね。そうした分断を招いたということに対する深い反省がございます。しかしながら、これまでノーサイドでやってまいりましたし、それに戻ればですね、多くの方々も、若干時間がかかるかもしれませんけれども、一緒にやっていけると。また、皆様も、地域の代表として地域のためになるように、また地域のためになることが国のためにもなるというふうにお考えになっている方々だと承知しておりますので、そういう大きな目的が一致している以上ですね、敵対する必要は全くないと。むしろ、色々な意見を交わすということは大切で、なぁなぁ主義が良くないというふうに思っておりますけれども。言うべき事は言うと、聞くべき事は聞くというふうにいたしまして。できればですね、わだかまりとして残っている感情的な問題は横に置いて、県民のため、また国民のためにですね、それぞれなること一緒にしていこうではないかという。そういう姿勢で私は臨んでいきたいと思っています。

(記者)

わだかまりがあるとすれば、それは間違いなく知事の側から作った、知事に原因があることだと思いますけれども。そういった自民党の国会議員さん政府与党に協力を求めに行く、頭を下げに行く、手を差し伸べに行くというようなことは、知事お考えなんでしょうか?

(知事)

まあ、喧嘩は両成敗といいますけれども、どちらに原因があるかということは難しいところがありますが。まあともあれですね、一方が賢ければ喧嘩になりません。ですから、私はもうそういう対立の構造をとらないということでございまして、昨年暮れ、国会議員の皆様方に会いに行く時に、副知事に来てほしいということでございましたので、私は行かなかったわけですけれども。しかし、野党の方々とお目にかかった折に、偶々時間がございましたので、自民党の、今実質代表されているのではないかと、県のですね、城内実代議士にお目にかかりに行きまして、頭を下げましてお話をしたという経緯もございました。そうしたことを1つ1つ積み重ねていきたいというふうに思っております。

(記者)

あと、あの山梨ですとか長野とか、その新潟の知事と一緒にやって行きましょうという、そういった場はなにか設けられるんでしょうか?

(知事)

そうですね。また、中央四県のサミット、また関東知事会だとかですね、お目にかかる機会はいくつかあると思いますのでね。それ以外に、バイ・山の洲のイベントであるとか、バイ・ふじのくにのイベントであるとか。まあ、そうした時にですね、折に触れて。わずか3人しかいらっしゃらないので、花角さん、阿部さん、長崎さんでございますね。そういうお話を、事務レベルでもしていって欲しいと思ってますけれども、私の方でも自らお話をしてまいりたいと思っております。

(記者)

現状ではその3県ないし4県でスーパー特区を申請しようというのは、具体的に何も始まってないということでしょうか。

(知事)

何も始まっておりません。ただ、スーパー特区としてはですね、これは全国知事会で、官邸で行われた全国知事会でない、都道府県会館で行った全国知事会の席であったかと思いますけれども、その時にですね、東部と伊豆半島を。いや、これはウェブ会議ですね。昨年行われた全国知事会の最後のウェブ会議におきまして、各県が3分以内で全国知事会会長を通して政府の方に働きかけていただく、その要請の中で、東部地域伊豆半島をスーパー特区、しかもその名前はリゾート医療福祉研究スーパー特区として、デジタル田園都市のですね、そのロールモデルにしたいという意向を持っているということを伝えてもらっているはずです。ですから、それが最初で、当然、他の知事さんの中でも、お聞きくださっている方がいらっしゃると思いますので、なかんずく、私の念頭にあるのは山梨県、長野県、また新潟県でありますから。まあ、そうしたところに広げていくと。しかし、自分たちで働かなきゃいかんのですね。まだ内閣の方で特区構想をそこのところに置くという特区をそういう形で作るという意向も示されておりません。だけど、政策としてはっきりデジタル田園都市国家構想っていうのが明確に出されておりますので、これは私は、地方が一緒にやらないとですね、実現ができないということで、本県から始めていきたいというふうに考えています。

(記者)

ありがとうございました。




一般質問(自民党との関係、選挙、年末年始の過ごし方)

(記者)

静岡朝日テレビです。宜しくお願いいたします。ちょっと今と重なるところはあるかもしれないんですけれども、来月から予算審議も行われる県議会が始まると思うんですけれども、自民党の方は引き続き知事との対決姿勢というのを示しているんですけれども、今年、自民党とどのような関係性を築いていきたいか教えてください。

(知事)

まあ、自民党というのも、いろんな方がいらっしゃいますね。私、多士済々であるというふうに思っております。そしてまた、地元の代表でもあるということでもありますね。こうしたことを踏まえて、かつですね、県下における政党に属している方たちは、中央の政党と深く結びついているわけですね。ですから、自民党の特に岸田さんの政策、田園都市国家構想ですね、これは宏池会の長い伝統の中にあって、大平さん以来言われてきたことでもありますし。私が一緒に仕事をしたといいますか、親しくした小渕恵三元総理もですね、このことを実現しないまま他界されたわけでありますが。そうしたことを論ずることの一緒にできる方が自民党の中にいらっしゃいます。そういう意味でですね、ここはすごく大切なこれまでの財産をですね、活かす機会だなというふうに思ってます。人的な財産ですね。

(記者)

今年は参院選もありますけれども、知事は去年のように関わることはあるのでしょうか?また、その理由をお聞かせください。

(知事)

動かざること、山の如しということでございます。

(記者)

静岡新聞と申します。年頭の先ほどの訓示の方で、年末年始を軽井沢の自宅の方で過ごされたという話をチラッとされてましたけれども、年末年始の過ごされ方、いつ自宅に帰って、まあ2日にこっちに戻られたようにおっしゃってましたけど、どういったことをして過ごされたのか、ちょっと教えてください。

(知事)

毎年同じことではありますが、まあ今年は28日の夕刻に軽井沢に入りまして、2日の午前中に向こうを立ちまして、こちらに午後遅くに戻ってきたということでございます。向こうでは、静かに過ごすということ。まあ、行く前にですね、県境を越える場合には、もちろん行くべき地域の感染状況について知ってなくちゃいけないと。長野県はレベル1ということで、通る山梨県もそうですね。本県もそうだということで。ただし、最後の記者会見で申し上げましたように、ウエルシアほかいくつかのところで抗原定性検査ができるということでございましたので、私はウエルシアで、そこでは初めて検査を申し込んだようですけれども。通常20分で出来るそうですが、その時はその倍以上かかりましたけれども。おそらく今行けば20分くらいでできるんじゃないかと思いますが。まあそういうことをした上で、向こうに参りまして、なるべく人に会わないようにいたしまして、静かに一年間の反省をいたしまして、1日、新たな気持ちになって、2日帰り支度をして戻ってきたと。こういうわけであります。で、その間ですね、行く時に見た、行く時はあんまり見えないわけですけれども、富士山。帰りはですね、清里で富士山のてっぺんの方が見えるんですね。その後、141号線(正しくは、「国道141号」。)をずっと下りてくると、もうこれは須玉のところに行くまでに、富士山が左前方に姿が見せます。それでまた、その須玉からですね、双葉までどのぐらいでしょうかね、10キロぐらいあるでしょうか。もうちょっとあるかもしれませんが、その間、真正面にですね、富士山を見ることができると。中部横断自動車道に入りますと、左前方に見ることができるんですね。まあ、これは本当に美しかったですね。もうこれを見ながら、私は、この中部横断自動車道っていうのは本当に素晴らしい、このスーパーランドスケープリージョンと言いますか、絶景空間だということを実感すると同時にですね、日本という国の、世界に誇れるシンボルを擁している“ふじのくに”で働けるということは、光栄これに尽きるという思いで、静岡に2日の午後、何時頃だったですかね、夕食前に戻って、陽のあるうちに戻ってきたと、こういうことでございます。




一般質問(自民党との関係、選挙、年末年始の過ごし方、新型コロナウイルス感染症関連)

(記者)

中日新聞です。今年もよろしくお願いします。2点ありますが、まず1点お伺いさせていただきます。先ほど自民党の城内代議士に、頭をお下げになられたというお話がありましたが、どういったお話を知事側からされてですね。また、城内先生の方からどういった反応が返ってきたのかということを教えてください。

(記者)

はい、とにかく挨拶に行きましたらば、自民党県連の会長代行だったというふうに承知しておりまして。まあだけど、その県連全体の会長ではないということでまあ県連会長として、お話を承ることができないとおっしゃいました。で、一方で、今回のことについては猛省してほしいと。そしてまた、猛省したことは必ず態度で表してくださいということでですね、短い、ほとんど立ち話のようなものでございましたので、城内さんに言われるとおりだというふうにあの思った次第でございます。私自身は猛省していると、もう二度とですね、こういう県内の人々を分断するようなことはしないということを申し上げたと思います。

(記者)

ありがとうございます。ちょっと2点目の質問とからめてお伺いしたいんですが、次の参院選については、動かざること山の如しだということで、そこの真意をお伺いしたいのですが、応援された山ア参院議員については、女性との不適切な関係があって、それを受けて、もう応援することはないっていうことを公言されていますが、知事がもう動かないというふうにおっしゃられているのは、その事を引きずっているからなのか、もしくは対立を招いてしまうからなのか、それはどちらなんでしょうか?

(知事)

まず誤解があります。私はその報道がなされる前にですね、山アさんが当選の挨拶に来られたのは多分翌日ではなかったかと思います。選挙の翌日ではなかったかと思いますけど、もうその時に、もうひとり立ちされましたので、わたくしはもう今後は応援することはありませんと。これは今度は国で、県民の代表として働かれるわけですね。前回の選挙の時には、これはいうまでもなく、知事選の相手候補が県民の県出身の方だったので、そこの補選だったので、こう連動しているということで応援をしたわけですが、衆議院はそれと重なったので勢いでこう応援したということですね。まあですから、そういう問題報道があったからというのは違います。で、そういうことでですね、分断を招いたということは、これは公人としてはやってはいけないことだから、これはしないというのが2つ目の質問に対する答えです。

(記者)

共同通信です。今年もよろしくお願いします。年末年始の過ごし方の件で、確か一年前のですが、一昨年の年末には当時の菅総理に直筆のお手紙を投函したなと思ったんですけども、今年は岸田首相に、なにかお手紙を投函したりとかしなかったでしょうか

(知事)

していません。

(記者)

それは?なんか理由とかおありですか。

(知事)

前回はですね。その前に安倍元総理に、お目にかかっているんですね。リニア問題でお目にかかってるわけです。で、その時に安倍さんが言われたのは、もう自分は意思決定者じゃないからとおっしゃっていたことがあります。それから菅さんの学歴についてですね、私が夜学に通われているというふうに言った、これは間違ってたわけですね。そうした間違ったことをベースに言ったので、お詫びかたがた、リニアについてはぜひ安倍さんの話を受けてですね、静岡県民、何しろ、康友さんとは親友だというふうに聞いておりますのでですね。非常に心配している事柄であるので、その件についてご配慮いただきたいと言う旨を記したと思います。

(記者)

ありがとうございます。静岡第一テレビです。今年もよろしくお願いします。知事冒頭の挨拶の中で検査体制とかについては5波の経験を勝る形でしたい、来年度予算については感染症専門の施設を作るように進めて行きたいとおっしゃってましたけれども、検査体制などについて具体的にこんな形にして行きたいですとか、その施設についてはどういったものをできるようにしたいとか、今の時点で具体的なビジョンとか、やりたいことっていうのはありますでしょうか?

(知事)

はい、良い質問ですね。今まとめてもらってるわけですが、感染症というのは、今はそれこそ真っ只中ですけれども、一旦収まると、いつ来るかわからないわけですね。ですから、その施設が平時にはどう使うのが良いのかということも併せて考えればならないと。で、有事になりますと、感染症にかかった人たちに対する医療提供体制になりますので、当然、普通の病院ですと感染症の方と一般患者さんとは分けなければなりません。隔離しなくちゃいけないわけですね。そういうことが初めからできてる施設っていうことになりますので、それなりの大きさがいると。ベッドがそこに並ぶとかですね、検査機器が並ぶとか、検査ができるとか、すぐ近くにしかるべき病院もあるとか、また検査機関もあるとか。検査機関というのは国のレベルのです。今静岡県では、国立感染症研究所に匹敵するですね、遺伝子分析のできる力のある国立遺伝学研究所があります。そしてまた環境衛生研究所(正しくは、「環境衛生科学研究所」。)というのも藤枝にあります。ですから、こうしたものが連携しながらですね、検査体制はなんといってもいの1番にしなくちゃいけないと。検査をしなければ対処が出てきませんので、誰がどういう形でどういうものにかかっているんだってことが即わからないといけないと。これはですね、時間を争うものでありますから、県内でしっかり整えなくちゃいけないと。じゃあ平時にどうするかっていうことについてですね、少なくともそこで研修をするとか、相談に乗るとかですね、そうしたことを、また人材の育成とかですね、そういうことは大まかには考えられておりますけれども、具体的にそこの場所が、例えばかなり広い体育館のような形で使えるなら、健康施設として使えるということもあるのでですね、今の事務局の方で具体的な場所を念頭に置きながら、平時の使い方と有事の使い方、両方向に生かせるような形での施設というふうに考えております。




一般質問(浜岡原子力発電所、リニア中央新幹線)

(記者)

NHKです。政策的なことで2つ伺いたいんですけれども、浜岡原発についてですね。昨年末の日経新聞さんとのやり取りで、ちょっと明確にならなかったことを伺いたいんですけれども、22.5メートルの津波想定を中部電力が示したことについて、規制庁の議論聞いてますと、22.5メートルはもう下限で、もうそこは中部電力が覚悟していて、それ以上に、より厳しい想定をと、規制庁の議論の中になるかもしれないというような、議論の動向のようですけれども、知事はもし再稼働を目指すのであれば、防波壁の更なる2回目のかさ上げは必要だと考えていらっしゃるのかどうかいかがでしょうか?

(知事)

目下のところ、22メートルからあと50センチあげて22.5メートルにするというご方針を中部電力が立てられたと。これでそれなりの安全が確保できるというご説明であると承知しております。すなわち電源が、かつて下の方にあったのが上に置かれているし、それからまた水密のドアもできているし、放射能が漏れないようなさまざまな4000億かけてですね、これまで安全対策をしてこられたわけですね。ですから、ただに防潮壁が50センチ上がるか、あるいはそれより上へ上がるかということに留まらずですね、総合的に安全対策を、過去平成23年から2011年からですから、丸10年やって来られてですね、私はそれを高く評価しているんですよ。ですから、規制庁は規制庁として、検査項目があって、それについて意見を言われるでしょうけれども、私どもは原子力に係る専門委員会を持っておりますのでね、そこで疑問があれば、皆様方お招きする形で、つまり皆様方にもオープンにする形でですね、この件についてですね、もし開く必要があるということであれば、原子力委員会を開きたいというふうに思います。御懸念の面があるとすれば、これ開くべきかもしれませんね。はい。

(記者)

今の話はつまり、規制庁の基準としては再稼働をするのであれば、壁の中に水が入ってきたときに、機密性が保たれるかどうかじゃなくて、そもそも、サイト内に水が入らないようにするというのが大原則だったと思いますが、県としては、あるいは知事としては水を一滴たりとも中に入れないことを再稼働の条件とするわけではないということですか。

(知事)

入ってきた水が流せる方法も書かれていると思いますよ。ともあれですね。この件は中部電力の方として充分に検証した上で、50センチのかさ上げをするというふうにお決めになったと。その辺り、専門委員会がせっかくありますのでね、この件について、こういう市民の方たちのご疑念があるということであればですね、ご説明を県民に向けてしていただけるような、そういう機会を持ったほうが良いかもしれませんね。

(記者)

わかりました。もう1つ、リニアのですね。燕沢の残土についてなんですけれども、知事はかねてから、熱海の土石流の360倍(正しくは「68倍」)の土の量が盛られる。これはとんでもないことだという事をあの強調されてましたけれども、JRの説明を聞けば、そもそも熱海のような水の通り道である谷の斜面に土を積むわけではなくて、平地に置くと、あのように、ただ上から流すだけではなくて、ちゃんと転圧、固めもするということで、熱海で行った業者とはやり方、当然、JRはかなり異なるかなという印象を受けるんですけれども、知事はそういった工法や地形云々というよりも、土の量が、あるいは高さが膨大なものになるから、これは到底認められないという考え方をお持ちなんでしょうか?

(知事)

これはですね、今リニアについて言うのは、科学的工学的なデータにもとづいて言うべきなんですね。そして47項目を有識者会議で全部議論していただくというのが約束です。そのうちの29項目がこの地質構造並びに水資源に係る項目で、残り19(正しくは18)項目は生態系生物に係る項目なわけですね。その29項目のうち、この水の量、全量を戻すと、そのことについての報告書が中間報告なんです。で、この中間報告をご覧になりますと極端に言えばですね、有識者会議は判断をされてないんですね。有識者会議がやったことは、このデータはどうなってますか?ということで、JR東海からデータをお示しになるように指導されまして、そのデータに係るJR東海の説明を確認すると、もう少し強い言葉で言うと追認するという形になってます。で、そしてまた一方、それらに対しましては、当然、静岡県をいわゆるリニア中央リニア対策本部会議というのがありますが、難波副知事がキャップを務めていて、静岡県の関係者のすべての人たちの意見を集約して、そこが物申すという形でですね。この本部長の名前で何度も何度もですね、この有識者会議のこれまでの会議の中身につきまして議論を申し上げてきました。で、そのことも入れ込まれているわけです。ですから、まあ簡単に言うと両論併記なわけですね。両論併記という形では書かれてませんが、2つの主張がそのまま入ってるわけです。で、それで全量戻しについてですね、ご案内のように中間報告に書かれているのは、全部掘ってから戻すという案なわけですね。全部掘ってから戻すとなれば、どうしても、掘った後、盛り土が出ますから、掘ると必ず上の方の水位は下がりますから。関連して述べる形で、盛り土の問題もあのそこに書かれていると、一部。で、生態系にも影響が出るってことも書かれている。しかしポイントはですね、その流量戻しの方法は掘削中は戻せないと。掘削したのちに、大きなプールに流出した分を貯めて、それをポンプアップして戻すと、しかしそれは確認しましたと言ってるだけなんです。これをですね、説明しなくちゃいけません、きちっと。これは今、私が簡単に説明しましたけども、あそこの30ページの中間報告に書かれているので、その内容をまずですね、地域の方たちが理解することが必要なんですよ。だけど、理解することはですね、あのできますよ。丁寧に説明して時間をかけて説明すれば、どなたもわかるように理解できます。で、そしてこの問題はですね、県民に問われているのはその次なわけです。すなわちトンネルを掘ってから水を戻すことを受け入れますかどうかってことです。ここはですね、一切有識者会議では議論してないんです。ですから、これから半年間かけて、あるいはまあ、これからしばらくかけてですね、県民の皆さま方にうちの専門部会等でJR東海さんに正すべきところを正しながら、またその中身を皆様方に広報する形で中間報告というのはこういう内容です、お分かりいただけましたでしょうか?と。この中間報告を理解した上で、さあ、皆様方トンネル工事を認めますかどうかというご判断をですね、仰がないといけないと。そのときにはおそらくジャーナリストの方たちのご意見もですね、いろんな取材もですね、大事になってくると思います。で、その次にですね、おそらく生態系についての中間報告が出ると思います。何回かかるかわかりませんけど。それからまた盛り土についての中間報告も出てくると思います。で、その都度、その都度ですね、この中間報告、これは盛り土についての中間報告はもうそれで終わりなわけです。生態系についての中間報告はその生態系についての報告で、それで終わりなわけです。今回はですね、全量戻しについての報告はこれでもう終わりなんですね。これ以上さらに詳しくはもうしませんっていうことで、次は生態系に移ると言っておられますから。じゃあ今何をすべきかと我々は。生態系やその盛り土の問題について、いろんな判断をする前にですね、まずこの全量戻しを地元の方は特に、あるいは県民の方たち関心を持っていただいておりますので、これを受け入れますかどうかと。これをですね、静岡県の意思として、このリニア中央本部にですね、集約をして、それを届けると。どこにか、JR東海です。有識者会議はそれについて判断を委ねてくださっているので。そういう段取りになるということです。




一般質問(リニア中央新幹線、政治姿勢)

(記者)

中間報告についての捉え方についてはよくわかりました。で、残土処理についてなのですけれども、知事はJRが今示している65メートルの盛り土のやり方と、熱海のあの土石流の起点にあったあの神奈川県の業者による盛り土は同列に並べて議論するべきものだという御認識なのかどうか、御確認させていただければ。

(知事)

当然違うでしょう。今あなたがおっしゃったようにね。盛り土はそれぞれの地域で全然違います。うちにも危険なところもありますわね。だけど、それぞれみんな危険度が違うし、5.5万立米でもあんなふうな惨事が起こる場合があるし、それより大きい場合でも起こらない場合もあるでしょう。まあ、しかしですね、静岡県では盛り土に関しては、今回の教訓がございますので、1番厳しい盛り土に係る、盛り土に専念した条例をこの2月議会に提出しますので、今それについてある程度骨格が決まってですね。東部の方からも要請が来ています。我々1000平米あるいは1000立米(正しくは、「2000立米」。)というのを基準にするのが、日本の条例の中で1番厳しいんです。3県ぐらいそれがあるんですけれども、それをベースにしてそこに定めようというふうにしたわけですけれども、1000立米(正しくは、「2000立米」。)ですから、5.5万立米の1/50(正しくは、1/27.5)ですね。それぐらいの量から規制をかけていこうというふうにしているわけです。ですから、そうした規制がですね、今度は、リニアの盛り土に関して、この盛り土はですね、掘ることを前提にしたものなんですね。今そもそも掘ることを前提にした形での流量の戻しを県民が受け入れますかというのがですね、今現下における1番、こちらが答えるべき中身なわけです。ですから盛り土については、おそらくですね。盛り土に集約した有識者会議っていうのが行われるはずです。その時まで別に急ぐことはないということですね。

(記者)

分かりました。もう1つだけいいですか。県民の皆さんが参議院選挙の判断材料にするために伺うんですけれども、山ア真之輔参議院議員はですね、10月の選挙のときに、9カ月の任期の中で、仕事をするためには、自分が1番適任であると。なぜならば川勝知事とのパイプがあって、川勝知事と連携して、静岡県の課題を国に届けることができるということを強調して、まあ、これを公約として当選されたわけですけれども、ひるがえって川勝知事は山ア参議院議員とタッグを組んで静岡県の課題を国に届けるという政治姿勢を来年7月までとられるのかどうかお聞かせ頂けますか?

(知事)

私は、どなたかに対してえこひいきをするとかいうことはもう一切しないということでございます。まあですから、それぞれ政治的主張があるでしょうし、県民のため、また国のためになることをされている方でありますけれども、県の中にもそれぞれ主義主張がある方がいらっしゃると。その一方の側にはもう立たないということを決めておりますので、ですから、動かざることを富士の山の如しというふうにお受け取りください。

(記者)

だとすると山ア参議院議員は選挙の時の公約、知事とタッグを組んで静岡県の課題を国に届けるということを果たせなくなってしまいますけど、それは知事の隣で言ったことでもありますが、それが果たせないことはもうやむを得ないということで。

(知事)

県民のために働いているわけですね、私も。で、山ア議員にとっては、参議院議員にとってはですね、お国のためにも働かんといかんということで、それは県民との対話というのがですね、最も重視されるべき、彼がこれから残りの選挙までにする仕事ではないかと思います。ありがとうございました。




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